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アパレル業界研究 2025/02/28

アパレル業界の将来性は?今後のトレンドは?転職活動で知っておきたい業界の基礎知識

アパレル業界の将来性は?今後のトレンドは?転職活動で知っておきたい業界の基礎知識

アパレル業界への転職をめざすなら、業界の基礎知識や最新の動向を把握しておきましょう。業界研究をしっかりと行っておくことで、転職を有利に進めることができます。ここでは、アパレル業界の現状に加え、将来性や今後のトレンドを紹介します。

アパレル業界とは

アパレル業界とは、衣服の製造・卸・販売に関わる産業を指します。原材料を製造する繊維メーカーや素材メーカー、製造や卸を行うアパレル商社やメーカー、販売する小売店、ECショップなど大きく3つに分けることができます。最近は、製造・販売を一貫して行うビジネスモデルが増えてきました。卸が入らないため販売までの時間を短縮でき、顧客のニーズに素早く対応可能なこと、コスト削減ができることが要因です。

アパレル業界には数多くの職種が存在します。最も身近な販売員から、ファッションデザイナー、売上分析や予算管理を行うマーチャンダイザー(MD)、国内外から商品を買い付けるバイヤー、広報・プレス、生産管理、営業などが代表的な職種です。ECの台頭でECサイト運営、コンテンツデザインの仕事も増えてきました。販売員やECサイト運営は派遣、パート・アルバイトの求人が多い仕事で、それ以外は正社員求人の比率が高くなっています。

コロナ禍で市場は縮小するも、現在は回復傾向

国内のアパレル総小売市場規模はコロナ禍の影響で2020年に7兆5,158億円と大きく落ち込みましたが、2023年は8兆3,564億円と回復傾向です。詳しく見てみると、コロナ禍の影響を大きく受けた実店舗が少しずつ回復している一方で、ECは急成長した分、最近は成長率の鈍化が見られます。

ただし全体でみると、3年連続で前年を上回っています。2019年は9兆円規模だったことをふまえると、まだまだ回復途上であり、2025年にはコロナ禍前の水準に戻ると見られています。

国内は少子高齢化、人口減少の影響もあり、大きな市場拡大は期待できません。それでも原材料費や物流費の高騰、人件費の上昇により販売単価が上昇していることから、市場規模としては大幅な縮小とはならない見通しです。

注目すべき最新の動向 6選

ここからは、アパレル業界の最新トレンドを紹介します。

・大量生産・大量消費モデルからの転換が求められている

コロナ禍以前は、トレンドを重視したデザインを大量生産し、販売するのが主流でした。しかし、トレンド重視で大量生産すると、売れ残るアイテムが増えて、廃棄せざるを得なくなりがちです。

最近はサステナビリティの観点から、アパレルの大量廃棄は問題になっており、販売数予測に基づく適正な生産が強く求められています。加えて、ニーズの多様化によりデザインの好みが細分化したことも、ビジネスモデルの転換を促しています。

・SDGsの取り組みが必須

アパレル製造時には多くのCO2を排出するほか、生地の染色が水質に影響を与えることがあります。また最近は、業種・職種を問わず低価格を維持するための長時間労働や低賃金の見直しが叫ばれています。世界中で取り組みが進んでいるSDGsですが、アパレル・ファッション業界でも環境への配慮や、サプライチェーンの見直しが求められています。

・オンライン店舗の台頭

ECサイトは試着ができないといったデメリットがあり、アパレル業界においては店舗での販売が主流となっていました。しかし近年になって、AIを使った採寸やバーチャル試着といった技術の革新により、デメリットが解消しつつあります。コロナ禍でECサイトを利用する消費者が増えたこともあり、各ブランドがEC販売に注力しています。

・低価格と高価格志向の二極化

ファストファッションのデザイン性の向上やビジネスカジュアルの推進により、アパレルの低価格化が進みました。一方、価格が高くても高品質のアイテムを長く大切に着たい、自分の思い通りにカスタムしたいという層も増えており、低価格と高価格志向の二極化が進んでいます。

・SNSマーケティング

ファッションはInstagramを代表とした視覚を重視するSNSとの相性が良く、若い世代をターゲットにするならSNSマーケティングの知識は必須でしょう。各社ともSNSマーケティングに力を入れており、コンテンツ企画力や発信力の高い人材が求められています。

・海外展開を視野に入れる

人口減少の傾向にある日本国内市場は縮小傾向です。そのため、人口拡大が続いている東南アジアなど、海外市場への進出する企業、検討している企業が増えています。また、円安に伴い訪日外国人が増加。日本の安価で高機能・高品質の衣類は注目されており、外国人向けのPR、外国語を話せる販売員の需要が高まっています。

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「衣食住」の「衣」に関わるアパレル業界は、決してなくなることがありません。コロナ禍で求人市場も縮小しましたが、現在は回復傾向にあり、転職するなら今がチャンスです。

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