20代の転職は職歴が少ない分、どうしても履歴書や職務経歴書がシンプルになりがちです。転職を成功させるためには、まず書類選考を突破しなければなりません。職歴や実績が少なくても、「御社で働きたい」という熱い気持ちを伝えるにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは本気度が伝わる職務経歴書の書き方を紹介します。
新卒の就活時には必要なかった職務経歴書は、転職時には必須の書類です。形式は自由ですが、職務要約、職務経歴、活かせるスキル・資格、自己PRは必ず記載しましょう。パソコンを使って作成し、A4用紙1~2枚程度にまとめるのが一般的です。
当然、内容が重視されますが、「誤字・脱字がない」「字体や行間が揃っている」「簡潔にまとめている」「最新の日付になっている」といった形式もチェックされています。特に、MD(マーチャンダイザー)やバイヤー、生産管理といった数字の正確性が求められる職種において、詰めの甘さはネガティブに受け取られます。
また、販売職やプレス、営業など、お客様とのやりとりが多い職種においても、社会人としてのマナーが身についていないと捉えられがちです。細部にまで気を配って作成しましょう。
何を書いたらよいかわからないという人が多い職務経歴書は、次の3つのポイントを意識してみてください。自然と魅力ある職務経歴書が仕上がります。
正社員の転職活動では、アパレルが好きという熱意だけでなく、ビジネス感覚を持っているかどうかも求められます。販売や営業の経験があるなら個人の売上数値や販売目標の達成率、勤務していた店舗や部署の売り上げ規模など、できるだけ具体的な数値を使って説明すると、実力を客観的にアピールできます。
数値で表しにくいクリエイティブな職種や事務職であったとしても、何かしら数値で表せる実績があるはずです。デザイナーならデザイン数やデザインした商品の販売数量、事務職なら業務改善により削減できたコストや業務などが挙げられます。
スキルはテクニカルスキル、ポータブルスキル、ヒューマンスキルの3種類に分けられます。専門的な知識やスキルであるテクニカルスキルに関しては、どうしても20代は少なくなります。そのため、どの業界・職種でも使えるポータブルスキル、人柄や仕事に対する姿勢であるヒューマンスキルにウェイトを置いて採用の可否を判断するケースが多い傾向があります。
ポータブルスキルには、PC操作力、語学力、目標達成思考、マルチタスク能力などが含まれ、ヒューマンスキルには協調性、強い責任感、未経験の分野でも積極的に挑戦する姿勢などが含まれます。
正社員の場合、将来的にマネジメント職に就くことが求められます。小さな規模であったとしても、リーダーとして働いたエピソード、タスクのスケジュール管理をした経験、企画をスムーズに進めるために工夫したことなどをアピールしましょう。
企業にはそれぞれカラーがあり、求人には求める人材の条件が記載されています。企業が求める方向性に合わせて自身の経歴をアピールすることで、採用担当者は「スキルと経歴がマッチしている」と判断できます。どれだけ立派な経歴やスキルがあったとしても、企業が求める人材と一致しない場合、アンマッチと判断されてしまうでしょう。
どの経歴を中心に伝えたらよいかを判断するために、まずは、在籍した企業と職種、業務内容を時系列で細かく書き出しましょう。特にやりがいや達成感があったことはエピソードとしてまとめやすいため、詳しく書き出します。全て書き出した後に企業の求める人材像にあったエピソードをピックアップすると効率的です。
なお、書類選考を通過すると、面接が行われます。履歴書の志望動機や職務経歴書の内容をもとに深い質問や確認が行われ、企業と相性を判断されます。事前にしっかり内容を確認しておくことで、経歴書と面接で内容が一致しないといったトラブルを防ぐことができます。
求人に記載されている経験・スキルを100%満たしていなくても、これまでの経験から成長が期待できると判断されれば、書類選考を突破できることがあります。
「転職セレクトなび」では正社員転職サポートの経験豊富なキャリアアドバイザーが、履歴書や職務経歴書の作成や面接をサポート。あなたの魅力を最大限にアピールできるよう、アドバイスします。転職するかどうか迷っているという方も、お気軽にご相談ください。