アパレル販売職は、正社員とアルバイトの仕事の違いがわかりにくいかもしれません。今回はアパレル販売員の正社員とアルバイトの違い、それぞれのメリット・デメリット、正社員に求められること、将来的なキャリアプランを紹介します。
・労働時間・雇用期間
正社員は一般的に所定労働時間がフルタイムですが、アルバイトは正社員に比べて労働時間が少ない傾向があります。正社員の雇用は無期契約がほとんどですが、アルバイトの大半は有期契約で、3ヵ月~半年ごとに契約を更新しています。
・仕事内容
正社員は販売や接客などの仕事以外に、店舗の管理業務も担当しています。一方、アルバイトは販売員としてお客様と接したり、正社員のサポートとして指示された業務をこなしたりするのが基本です。
・給与
正社員の給料は月給制や年俸制が多く、安定的に収入を得ることができます。スキルや経験、勤続年数によって昇給するのもメリットのひとつで、賞与が年1〜3回程度支給される企業が多いようです。一方で、アルバイトは時給制が多く、働いた時間分の賃金が支払われます。なお、アルバイトは賞与や昇給がないケースがほとんどです。
・休日
雇用形態に関わらず、労働者は少なくとも週に1回の休日を取れると労働基準法で定められています。正社員は就業規則で定められた「所定休日」に則って休みが与えられます。アルバイトはシフト制が多いため、本人の希望によって休みを取れますが、会社によっては土日・祝日の出勤が条件のところもあります。
・残業
正社員は、人手が足りない時や繁忙期などに残業が発生する可能性があります。アルバイトはシフト制で勤務時間が決まっているケースが多く、いわゆる残業はありませんが、シフトを増やしてほしいと依頼されることがあります。
正社員のメリットは高い給与と安定した収入で、将来的なライフプランも立てやすくなります。長期雇用を前提としているため、福利厚生制度や研修が充実していることも多く、スキルアップやキャリアアップもしやすいでしょう。
正社員のデメリットは残業や休日出勤が発生する可能性があり、自由に時間を確保しづらいこと。異動や転勤の可能性もあります。
アルバイトの最大のメリットは、働く日数や労働時間を自分の好きなように調整できることです。家庭の事情などで働ける時間が限られている場合でも、職場に相談すれば対応してもらえることがあります。また、職場によっては業務内容が明確に指定されているので、一定の業務に専念したい人にもぴったりです。
アルバイトのデメリットは収入が不安定なこと。時給制の場合は働いた分しか給料が支給されません。賞与も出ないことが多く、昇給幅も小さいため、正社員に比べて生涯賃金が少なくなります。
アパレル・ファッション業界で正社員に必要とされるのは、自社ブランドに貢献したいという気持ちを持ち続けること、売上にしっかり貢献できることです。販売職では、店舗の売上向上や安定的な運営にコミットし、経験を積んで対応できる業務の幅を広げることを求められます。
アパレル・ファッション業界における正社員の将来的なキャリアプランとしては、店長やSV・エリアマネージャーが考えられます。店長は店舗の責任者として、お客様の購買意欲を高めるさまざまな企画や業務改善、人材育成などで売上を伸ばしていくことを求められる仕事です。
接客だけでなく、売上管理や適切な仕入状況の確認、スタッフの採用や育成、シフト調整など管理業務も担います。エリアマネージャーは、特定エリアにある複数の店舗を統括して、全体の売上向上を推進する仕事です。
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