「料理を作るのが好き」「おいしい料理で人を喜ばせたい」「自分のお店を持ちたい」など、飲食業界で働く人のモチベーションはさまざまです。飲食業界というと、ホールスタッフやキッチンスタッフをイメージする人が多いかもしれませんが、飲食業界にはさまざまな職種があります。
キャリアパスも多様で、業界経験者でなくても、これまで磨いてきたスキルや経験を活かせる道があります。この記事では、飲食業界での4つのキャリアパスを紹介します。飲食業界に興味がある人、異業種転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
店長や副店長など、店舗のトップに立つのが店舗管理責任者です。売上目標を立て、目標達成のためのさまざまな施策を立案し、売上を管理するといった一連の店舗経営を担います。さらに食材や備品の仕入れ、店舗の衛生管理、スタッフの面接やシフト管理など、業務は多岐にわたります。店舗管理のためのあらゆる業務の責任者であり、クレームやトラブルにも対応することもあります。
ホールスタッフやキッチンスタッフとして接客や食材に対する知識や経験を積んできた人は、現場のフローやタスクに関する知識・ノウハウを活かしてキャリアアップをめざせます。
大手の外食チェーンなどは複数店舗を展開するところも多く、店長として認められればエリアマネージャーの道も開けます。飲食業界経験がなくても、店舗経営や多くのスタッフをまとめた経験が活かせるでしょう。
飲食業界の企画・開発の主な仕事は、新メニューやサービスを考えたり、メニューの見直しなどを行ったりすることです。店舗スタッフのように直接お客様に接する機会はありませんが、店舗やブランドの評価や集客を左右する重要な業務を担います。大手飲食チェーンなどでは、営業活動を促進するための広告やイベントの企画、メニュー表やチラシ、ポスターなどの販促ツールの企画も行います。
本社採用が多い職種ですが、キッチン・ホールスタッフとして経験を積んでから、副店長や店長を経てキャリアアップすることもできます。他業界で企画・開発や広報の仕事をしてきた人は、経験やスキルを活かすことができるでしょう。
飲食業界の専門職は、ソムリエ、バリスタ、バーテンダー、パティシエ、すし職人などさまざまです。資格がないとできないわけではありませんが、ソムリエならワイン、バリスタならコーヒー、パティシエやシェフ、和食や寿司職人なら料理やデザートを作る技術や食材に対する知識が必要です。
専門学校を卒業してから飲食業界に就職して経験を積むか、弟子入りなどで職人として経験を積むのが一般的です。料理やワインが好きで、ホスピタリティが高い人に向いている仕事ですが、企画力やマーケティングスキルを活かすことができる仕事でもあります。
店舗運営に関する知識やノウハウを得た、独立・開業で経営者をめざす道もあります。「理想の料理を届けたい」「オリジナルのメニューで店舗を持ちたい」という人の多くは、オーナーシェフとして自分の店を持つことが多いようです。
一方で、「シェフの経験はないけど飲食店を経営したい」「ターゲットユーザーのニーズを受けたコンセプトの店舗を持ちたい」という場合は、経営者として開業し、スタッフを雇うという道もあります。いずれにしても、店舗運営やスタッフマネジメントの知識や経験が必要です。
飲食業界には、さまざまな職種があります。「転職セレクトなび」は、飲食業界の正社員求人を多数取り扱っており、希望する職種・条件で求人を探すことができます。
仕事探しができるだけでなく、専任のキャリアコンサルタントのカウンセリングを受けたり、履歴書・職務経歴書・面接対策など転職活動をトータルにサポートしてもらったりすることもできます。コロナ禍を経て活気が戻りつつある飲食業界で、ぜひあなたの力を発揮してください。