ブライダル業界 最新転職事情
ピンチをチャンスに変え、
多様なサービスが急速に展開している業界
近年のブライダル業界は急速に多様化が進み、さまざまなサービスが登場しています。晩婚化や未婚率の増加など直面する課題は多いものの、トレンドによる変化が大きく、新たなビジネスチャンスに期待が集まる業界です。
近年のブライダル業界は急速に多様化が進み、さまざまなサービスが登場しています。晩婚化や未婚率の増加など直面する課題は多いものの、トレンドによる変化が大きく、新たなビジネスチャンスに期待が集まる業界です。
2022年のブライダル関連市場規模は、約1.7兆円です(*1)。コロナ禍で落ち込んだブライダル業界ですが、2021年以降は順調な回復傾向にあり、今後も堅調に推移することが予想されます。
ブライダル業界で最も懸念すべきは、国内の婚姻率の低下です。2025年の婚姻件数は約47万組で、前年より約3万組減少しています(*2)。結婚というイベントを商材とするブライダル業界にとって、婚姻件数の低下は売上機会の損失に直結します。
このような苦境の中、ブライダル業界は価値観の多様化に対応すべく、さまざまな結婚式のスタイルを生みだしました。ハウスウェディング、フォトウェディング、オンライン婚、さらにLGBTQ婚の受け入れなど、個性豊かなサービスが展開されています。
近年、結婚式の規模は縮小傾向にあり、派手さよりも「自分たちらしさ」を大切にするカップルが増えています。人と被らない個性的なデザインのドレスや、ゲスト参加型の演出も人気です。世の中のニーズに柔軟に対応しつつ、結婚に新しい価値を提供していくことが、ブライダル業界で成功する鍵となるでしょう。
結婚式は、お客様にとって長く記憶に残り続ける大切なイベントとなるため、「お客様の幸せに貢献したい」という強い気持ちを持つことが何より重要です。お客様の話を丁寧に聞き、理想に寄り添える人が求められます。
ブライダル業界はトレンドの影響を受けやすく、かつニーズが細分化しやすい傾向にあるため、流行やニッチなテーマを敏感にキャッチすることも必要です。最近では、オーガニック素材を用いたエシカルウェディングや、自分自身を祝福するソロウェディングなども登場しています。お客様のニーズに細かく対応できるよう、自分の知識は常にアップデートしていきましょう。
結婚式当日は、タイムスケジュールがタイトな上に、細々としたトラブルも発生するため、裏方は非常に忙しくなります。厳しいときもありますが、お客様の幸せに立ち会えるのはブライダル業界の最大の魅力です。スタッフ同士で協力し、お客様の期待を上回る形で結婚式をプロデュースできたときには、大きなやりがいを感じられるでしょう。
ブライダル業界といえば、結婚式を企画・遂行するウェディングプランナーがメジャーですが、その他にもドレスコーディネーター、フラワーコーディネーター、イベントディレクター、スタイリストなどさまざまな職種があります。どれも専門性の高い仕事ですが、未経験可の求人も多いので、自分の好きなことを仕事にできるチャンスもあります。
ホテルやハイブランドファッションなど、ラグジュアリーな場面での接客経験は、ブライダル業界でも高く評価されます。チームワークで成し遂げたことや、お客様に喜んでもらうために工夫したことなども、エピソードを交えてアピールするとよいでしょう。
サービスの質が高いホテルウェディング、自由度の高いハウスウェディング、アットホームな雰囲気のレストランウェディングなど、さまざまな式場タイプがあります。自分がどのような結婚式に携わりたいかを考え、「この式場(企業)を選んだ理由」を明確にしましょう。